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●「カミカゼアタック」セルフライナーノーツ

「これで最後にするから! お願い! 最後にカミカゼアタックだけやらせてくれ!」ってメンバーに懇願して好き勝手作らせてもらった曲。

でも実はこれもメロディ先行で作った曲で、漠然と90年代アニソンを書きたいなと思って書いてた。そしたらサビのラストの部分がどうしても「カミカゼアタック」しかはまらなくって(そんなはずない)。もうカミカゼアタックの曲を書こうと腹をくくった。

戦争大嫌いなんだけど、特に子供が戦争に巻き込まれるのが許せない思いが強くて。世界中の人がガンダムを観たら戦争はなくなると本気で思ってるくらい。過去の戦争でもカミカゼ特攻隊はショッキングなことだったと思う。これも知らない世代が出てくるのかなあとか思ったら、タイトルだけでも後世に残したいなって気持ちはあります。だからこそポップスにしなきゃって。変えることはできないかもしれないけれど忘れないことはできる。

子供が「カミカゼアタック」って歌ってたら大人は「やめなさい」って言うかもしれないけど、「カミカゼアタックって何?」って聞かれたらちゃんと説明してほしい。そのへんの説明責任は丸投げです。よろしくお願いします。

ゆめ

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戦争を歌うことって、平和を歌うことと同じなんじゃないかな。そう気づかせてくれた曲。

戦争の曲も3作目になると、私もだいぶ覚悟が決まってきたようだ。ところが私に課されたラップは初の5拍子。時代背景の深刻さや緊張感のせいもあって、めちゃめちゃ胃が痛かったよ。ラップに聞こえるのかなってすごく悩んだ。でもそのおかげで、もし戦地で今から戦うってなったときに自分が何を思うかを真剣に考えることができた。

「生まれ変わったら 優しい宝石(いし)になりたい」

この一文に私は魂を込めているし、そう思わせてくれたこの曲に感謝しています。ありがとう。

キーコ

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「生まれ変わったら 優しい宝石(いし)になりたい」

キーコちゃんのラップパートで、この歌詞が上がってきたのを見て、本当にビックリした。小説家、中島敦の短歌で「石となれ石は怖れも苦しみも憤りもなけむはや石となれ」「我はもや石とならむず石となりて冷たき海を沈み行かばや」というのがあるが、私はそれを思い出した。彼女の言葉遣いは普段からとても丁寧だが、中島敦は知らないと言っていた。生まれながらにして、いや、生きていく中で詩人のような表現方法を覚えていったのか。

そしてゆめちゃんの全体の歌詞やメロディとともに、本当にこの曲が大好きです。ガンダムの「哀戦士」のようなテーマだなあと思っていたら、本当に「哀戦士」をイメージしてたと聞いてビックリ。

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