●「決まり手ラップ」セルフライナーノーツ

相撲が好きすぎて書いた曲。アイリッシュアレンジがちょーカッコよくてイントロからグッと引き込まれる。大相撲の応援ソングとして公式認定してもらって、角界一の歌うまで知られる勢関に歌ってもらうのが夢です。

 

決まり手の中でも一番好きなのが「うっちゃり」、次いで「つり出し」。決まり手とかをひたすら連呼するだけの曲なんだけど、なんとなく流れがあるんだよ。あ、今気付いたんだけど「がっぷり」って歌詞2回出てきてるや。がっぷりよつってグッとくるよね。いい響き。

 

2分ちょっとの短い曲なんだけど、今回収録曲の中で一番ボーカルレコーディングに苦戦した曲でもあります。言葉数多くて口回らないしメロディもめちゃくちゃ難しい。誰だよこんな曲作ったやつ! 歌えるか!って言って泣きながらレコーディングしました。

 

この曲は大相撲本場所が開催される奇数月にしかライブでやらないと決めているので「決まり手ラップ観たいよ」って人は気をつけてね。

 

ゆめ

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ゆめと出会って本当に間もない頃のこと。「相撲が本当に好きで……」とお互い酔っ払っている中ゆめが確かに言った。え? 相撲? 相撲って、あの相撲? 私は耳を疑った。当時、ゆめという子はキンミヤのお茶割りとパーティにしか興味がないと思っていたので。

 

そこから相撲素人の質問に丁寧に答えてくれた(きっと慣れていたのだろう)。そしてとりあえず体感しないことには始まらないということでなんと国技館の枡席に連れて行ってくれた。その日は琴欧洲の断髪式。300人くらいの偉い人にひたすら髪を切られる琴欧洲を眺めながら私はワインと国技館の焼き鳥をキメていた。ものすごく贅沢に感じた。

 

その後、少し取り組みを観ることができた。テレビでしか見たことのない風景に圧倒されていると勝負がついた後の拍手が特殊なことに気づく。サッカーで点を入れたときの「ウォー! イェー!!」と違うのだ。観客は土俵を見つめ、感心しながらゆっくりと拍手するのだ。ほおーと思い隣を見るとゆめが見たことのない表情で綺麗にゆっくりと拍手をしていた。印象的過ぎて、私の脳内ゆめ図鑑にその姿を保存した。ものすごく贅沢に感じた。

 

この曲はゆめが1人で詞曲を仕上げたのだけど、こんな素敵な世界はもっと知ってから言葉を発信するべきだと思い、目立ちたがり屋の私も「キーコラップ入れたい! ねえねえ! キーコも……」ていういつものやつをさすがに控えた。ライブでもレコーディングでも、ひたすら技の名前を並べ真剣に歌うゆめの姿を私はいつも贅沢な気持ちで見ているのだ。……でも歌うのめっちゃ難しい曲だから「人が一生懸命歌ってる横でサボるな!」とゆめに怒られそうだけど(笑)。

 

このミニアルバムの音源を初めて6曲通して(仕上がりの確認で)聴いたのは渋谷の静かなカフェだった。目を閉じていたら、最後のこの曲は私を総武線に乗せ両国に連れて行きあの日の空気に放り込んでくれた。懐かしく切ない気持ちで目を開け、「問題ありません」とみんなのグループLINEに送った。

 

いつか私もあの拍手を上手にしてみたい。

 

キーコ

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相撲が好きなゆめちゃんによって産まれた曲。出来上がった当初、「この曲はリアル3区には向かないのではないか」という意見もあったのですが、私はこのような曲こそリアル3区の醍醐味だと思っています。

 

例えばの話ですが、「相撲」をテーマにするのが面白いという理由で、浅はかな知識で曲を作っても、心に響かず、面白くないと思います。「ヒトミートペット」にも同じことが言えるのですが、心からペットや相撲を好きだからこそ、ハートが詰まったよい曲になると思っています。

 

ギターに関しては、間奏やイントロのフレーズ、Aメロのバッキングなど、弾いていてとても気持ちよくて気に入っています。ゆめちゃんの歌が、まるで洋楽のラップを聴いているかのような気持ちにしてくれます(笑)。この曲を歌いあげられる人は、ゆめちゃん以外にいないと思っています。今回のアルバムのラストにふさわしい曲です。

 

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